2007-07-19
逆らってはなりませぬ
地獄の水泳は今日、無事終了。退屈な授業も忍耐で何とかなる。垂れ幕の結果発表は明日、金曜日の集会らしい。デマを流した野郎を呪いつつ、私はさっさと美術室に重い体を運ぶ。
私の陶芸作品を焼くために必要なサイズの窯が学校にはない。したがって、今日の予定では、これを美術の先生と一緒に自動車で近くの「大先生」のアトリエまで運ぶというものだった。
そこで想定外の宣言を食らう。
「徒歩で行きます。」
どうして。
「先生が今日、車を忘れたらしい。」
ここで補説をしておこう。作品は非常に重い。おそらく自分の前にあるこのパソコンぐらいはあるだろう。学校からアトリエまでの距離は、徒歩で約15分。
作品を毛布でくるんでこの集団で散歩をするハメになるとはな。一般通行人から見ればどれだけ奇矯に見えるだろう。おまけに腰が砕けそうだし、周りの部員たちから嘲るかのような声援が聞こえてくる。
アトリエに無事到着。その後の作業の部分は省略しておこう。
霧吹きの装置は妙な金属味がしたことだけは鮮明に記憶している。
まだ作業の途中だが、仲間の部員たちが「遅くなる」という理由ですぐ帰宅。私はまだ残らねばならない。このクラブの部員は皆薄情だ。ちょっとおかしな美術教師二人と一緒にアトリエに閉じこもっての作業は稀少体験である。
何とか終了、そろそろ日が暮れているので帰るとしよう。迷子にならなければいいんだが、とか思いつつ駅に向かってせっせと歩む私。商店街を抜けて歩道を渡る。
「あれ、この道さっき通ったよな。」
以下、これを三回ほど繰り返す。結局自宅に着いた頃、すでに空は漆黒の夜闇に包まれていた。
口の中がまだ金属の味がしやがる
私の陶芸作品を焼くために必要なサイズの窯が学校にはない。したがって、今日の予定では、これを美術の先生と一緒に自動車で近くの「大先生」のアトリエまで運ぶというものだった。
そこで想定外の宣言を食らう。
「徒歩で行きます。」
どうして。
「先生が今日、車を忘れたらしい。」
ここで補説をしておこう。作品は非常に重い。おそらく自分の前にあるこのパソコンぐらいはあるだろう。学校からアトリエまでの距離は、徒歩で約15分。
作品を毛布でくるんでこの集団で散歩をするハメになるとはな。一般通行人から見ればどれだけ奇矯に見えるだろう。おまけに腰が砕けそうだし、周りの部員たちから嘲るかのような声援が聞こえてくる。
アトリエに無事到着。その後の作業の部分は省略しておこう。
霧吹きの装置は妙な金属味がしたことだけは鮮明に記憶している。
まだ作業の途中だが、仲間の部員たちが「遅くなる」という理由ですぐ帰宅。私はまだ残らねばならない。このクラブの部員は皆薄情だ。ちょっとおかしな美術教師二人と一緒にアトリエに閉じこもっての作業は稀少体験である。
何とか終了、そろそろ日が暮れているので帰るとしよう。迷子にならなければいいんだが、とか思いつつ駅に向かってせっせと歩む私。商店街を抜けて歩道を渡る。
「あれ、この道さっき通ったよな。」
以下、これを三回ほど繰り返す。結局自宅に着いた頃、すでに空は漆黒の夜闇に包まれていた。
口の中がまだ金属の味がしやがる
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